DTMメイン環境をWinからMacに移行したよって話
お久しぶりです。よいやみこと筆者です。
実は1ヶ月ほど前にMac環境を導入しました。ずっとWindowsを使ってきてたんですが、8ヶ月ほど前にiPhone XS MAXにしてからMacへの興味もだんだん湧いてきていたんですよね。
そんなわけで、Macに環境を移行したことによる良かったところ・良くなかったところをボク個人の目線で紹介したいと思います。
(画像)
My New Gear... pic.twitter.com/iXuhpyDjaz
— よいやみ (@yoiyami_) 2019年6月12日
Mac mini 6コアi5/RAM8GBモデルです。このあとRAMだけ32GBに換装しました。
メモリを装着できた……っぽい この構造考えた人頭おかしいでしょ どんだけ中身触らせたくないんだよApple 「もしかして折れた?」を200回くらい脳内で反芻している pic.twitter.com/zdfkCk9Qzr
— よいやみ (@yoiyami_) 2019年6月15日
よかったところ
UIがかっこいい
Macでしばらくいろんな作業をしてみてまず出た感想が「UIがかっこいい」ってことですよね。フォントはキレイだし、Mojaveのダークモードもwinのものより洗練されてる印象です。そりゃデザイナーはMacとか使いたがるよなあって感じでした。
これがすごい。iPhoneとの連携が本当にすごいんですよね。AirDropは簡単にiPhoneで撮った写真をMacに送れますし、カレンダーやメモは編集が即座にお互いに反映されます。あとPagesやNumbersも便利ですね。ただ、Win機にOfficeをインストールしてあるのでそれには及びません。
ソフトのインストール作業がゴチャつかない
導入にあたっていろんなソフトをインストールしましたが、インストールはdmgというドライブのような扱いになってるんですね。それをマウントして中のファイルからインストールうんぬんをするシステムでした。ここらへんはWindowsと全く違うのでびっくりしました。
インストール先もだいたい固定されてますし、VST3ファイルが全て必ず同じ場所に保存されるのは大変わかりやすくて素晴らしい部分だと思います。
地味に嬉しいのが、「ソフトをインストールしたあと、自動的にインストーラーを削除するか聞いてくれる機能」ですね。ちょっと気が利く機能ですよね。
あ、macはデフォルトではrarファイルを解凍できないのでそこだけフリーソフトで対応する必要があります。
クイックルック機能がつよい
Finder(Winでいうエクスプローラー)上でファイルが指定されているときにSpaceキーを押すとその場で即座にファイルを確認できる機能です。
筆者は学生時代学校のMacでいろんな作業をしていたのでMac歴は実質5年目くらいなんですが、前々からいいシステムだと思います。Windowsだとフォトビューワー、Windows Media Player等ソフトが立ち上がってきますが、Macだと大体Spaceキーワンタップで確認できます。
ちなみに、ちょっとケチってCPUはi7ではなくi5にしたんですが、それでも6コアで定格周波数も3.0Ghzもあるので性能的には前使っていたWin機のi7-4770より1.5倍くらい高性能なんですよね。驚くほどヌルサクです。 僕の用途的には必要十分以上の性能だったので満足していますが、逆にいえば2万円程度の差しかないので大きな理由がなければi7にしておいたほうが精神衛生上良いかもしれません。(i7にすればよかった)
よくなかったところ
僕の環境ではeGPU必須
少し戻ってこの記事の1枚目の写真を見てもらいたいんですが、Mac miniの下に黒い機材がありますよね?eGPUってヤツです。Mac miniとはThunderBolt3で接続されています。中に買ってきたRadeon RX570をぶっ刺して運用しています。いわゆる外付けGPUですね。
E-GPUケースとRX570買ってきました!!!昨日までこんなの買うつもり全くなかったんですけどね pic.twitter.com/ri8KmLqrjH
— よいやみ (@yoiyami_) 2019年6月20日
なんでこんなの買ったかというと、Mac Miniは内蔵GPUが貧弱なんですよね。GPUはCPU内蔵のもの(UHD Graphics 630)なので、iMacやMac Proみたいな別途GPUを搭載しているモデルよりはどうしてもグラフィック性能が劣ってきます。
僕のモニタ環境は27インチ4Kモニタ×1、23.8インチFullHDモニタ×1で運用し、更に解像度を擬似解像度2560×1440に設定しています。この構成だと「解像度を変更するとパフォーマンスに影響する場合があります」の表記の通り、例えばGoogleマップの挙動がモタついたり、Youtubeで4K60fps動画を再生したりするとコマ落ちしたりします。あとSpotLightを開く動作も重いです。正直絶望しましたね…(使用モニタがFullHDやQHD1枚~2枚程度なら動画編集等しなければ多分不要です)
なので後日、秋葉原でeGPUケース(黒いの)とRX570を購入したわけですね。すると上記の現象はまるっと解決しました。ただ、Mac miniを起動するたびに必要なコンセントの数が1つ増えたのは…ミドルクラスのグラフィックボードなので消費電力はたかが知れているにしろちょっと精神衛生上よろしくないです。このときばかりは正直「iMacにすればよかったかも…」とか思っちゃいましたが、せっかくの4Kモニタが無用の長物になってしまう上iMacはデザインがダサいのでダメでした。(個人的感想)
US-366が対応していない
US-366がMojaveに非対応ということで急遽買ってきたのがKOMPLETE AUDIO2です 1万円台で24bit 96khz以上に対応してて大きなボリュームが上面に付いているって条件だとコレかM-AUDIOのアレしか無いので、店頭にあったこの子にしました シンプルでかっこいい! pic.twitter.com/tTfV1esZJD
— よいやみ (@yoiyami_) 2019年6月17日
Macの問題ではない気がするんですが、長年使ってたオーディオインターフェイスである「TASCAM US-366」がMacOS Mojaveに対応していなかったので急遽新しいI/Fを買う羽目になりました。
今回はデザインが気に入ったNIの「KOMPLETE AUDIO2」にしました。かっこいい!
外付けGPUとオーディオインターフェイスは完全に予想外の出費でしたね。こういう部分で「Macは追加投資も大変」であることを痛感させられました。
めっちゃ熱い
めっちゃ熱くなります。わかっていたことですがMac miniは高性能なチップに対して設計が小さすぎるんですよ。マジで筐体がヤケドするくらい熱くなります。Cubase開いていろいろいじってると簡単に80~90℃行きますね。
Intel Power Gadget(フリーソフト)でクロック周波数を確認すると熱による性能低下はありませんでしたが、流石にずっとアツアツなのは怖いのでMac Fan Control(フリーソフト)で常時排気ファンの速度を3200rpm程度に維持しています。
すると50~60℃程度で推移するようになりました。本来無音かってくらい静かなMac miniをこの速度で維持させると流石にうっすらファンの回転音が聞こえますが、本体を置いている場所が机の下なのもあってほぼ気にならないですね。ていうかうちの爆音ファンWin機に比べればネタ抜きで音は5分の1以下です。
ウィンドウの操作が煩雑
Windowsだとモニターのてっぺんにウィンドウを持ってくるか、ウィンドウ右上の四角ボタンをクリックすれば「タスクバーを残したまま全画面化」しますよね。Macの場合同じことをするにはOptionキーを押しながら緑ボタンをクリックする必要があります。普通に緑ボタンをクリックすると「ステータスバーも消えるタイプの全画面化」をしてしまいます。
あと、Winではできる「モニター右端、左端にウィンドウを持ってくれば左右で画面分割できる」機能も、似た機能がMacにもありますが使いやすいとは正直思えないです。
ただ、正直これは慣れな気がします。事実ここ1ヶ月ほぼMacしか触ってませんがショートカット等も覚えてきて結構スムーズに使いこなせるようになってきましたし、もうしばらく手に馴染むように努力すればいいだけのことですね。
まとめ
正直、ここまでいろんな試行錯誤をして、様々な周辺機器等を新しく買うはめになって、ようやくMacに慣れ始めてきている現状を考えると「Macはシンプル、買った当日からすぐ使える!」は割とウソだと思っています。WinもMacも等しくめんどくさいしお金がかかります。強いて言うならWinはめんどくさい、Macはめっちゃお金がかかるって感じでしたね。
今の所Windowsでしかできないことに「ゲーム」と「Voiceloidの利用」、「Aviutlでの動画編集」があるので、必要時にはwinを起動して使い分けています。
DTMの部分で話をすると、WinとMacの大きな違いってのは正直「デザイン」だけです。Macのほうがフォントもキレイでやる気が出てきます。ですがそれだけです。Macを買うお金でめっちゃ高性能なWin機やプラグインを買ったほうがいいに決まってますよ。よくいろんなところで腐るほど「DTMはMac!DTMはMac!」って言われてますが、正直デスクトップ機に関しては全くといっていいほどそんなことはないです。(でもノートでやるならMacBookが一番いいと思う)
Winだってプラグインのインストール場所も自分が気をつければごっちゃにはなりませんし、構成が古くなれば自作やBTOなら簡単に性能をアップグレードできますしね。遅延の話だってAudioI/F噛ませれば同じです。
あ、でも「音楽だけに集中したい!古くなったらすぐ買い換えられる!」って方もいますよね。確かに死ぬほどお金が有り余ってるならMacでなんの問題もないかもしれません。
金さえあれば面倒なことは考えなくていいMacと、コスパと対応力のwin。ただ、結論ですがどっちでもDTMは同じレベルの曲が作れます。好きな方を選んでください。
僕ですか?外でドヤ顔したいので次はMacBookがほしいなあ。(完全敗北)